いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ホテルで楽しむ

息子は二日目にして大浴場に慣れてくれたようだ。

 

息子とふたり、露天の岩風呂にのんびり浸かっていた。私の太ももの上に座り、彼は岩場の脇に敷き詰められた砂利を拾い上げて、それを手の中でコロコロと遊んでいた。お湯の熱さももう平気みたいだ。

 

淡路島旅行の二泊目にあたる今日は、一日をホテルの敷地内で過ごした。ゆっくり起きて朝のバイキングでお腹を満たした後は、昼近くまで部屋の中でのんびりしていた。

 

キッズ向けの遊具が備えられたスペシャルルームに泊まっているので、部屋の中にいても子供たちはずっと遊んでいる。おかげで大人たちはベッドでまったりできるのでとても助かった。

f:id:pto6:20220819214739j:image

娘は最初は出来なかったクライミングができるようになったし、息子はチョークで壁にお絵かきを楽しんでいた。テントの中を子供たちの家にして、そこを拠点にしてふたりで仲良く生活をしていた。ちなみに中はフカフカで、妻と娘は昨夜テントの中で朝を迎えた。

 

昼前にはホテル内で開催されている宝探しイベントに参加し、ホテル内に隠された宝箱をみんなで探し当て、謎を解いた。その後は水着に着替えてホテルの外にあるプールへと向かった。

 

今日も夏らしさ溢れる気候であった。つまりはプール日和とも言える。ひと泳ぎしたあとプールサイドのパラソルの下でランチを食べた。そしてまた泳ぐ。たまにそばのプレイグランドで水着のままバスケで遊び、あとはひたすらプールで遊ぶ。

 

結局、娘が帰りたがらずに夕方までプールにいた。最後は涙ながらに駄々をこねる娘をプールから引き剥がすと、部屋に戻ってからも彼女の機嫌は治らなかった。疲れきって理性がなくなってしまっている。案の定、泣きじゃくった挙句に力尽きてベッドで眠った。

 

その間、男性陣は先に大浴場へと行き、ゆったりと体を清めたが、娘は昼寝から目を覚ましても機嫌が治らず、ママに叱られ、ふたたび泣き叫びと、散々な状態であった。

 

その後はなんとか娘の機嫌を立て直し、夕食を済ませたのだが、今度は料亭で息子がわがままを発揮して、大人陣の纏うムードは暗かった。そんな中で旅行らしい楽しい雰囲気を取り戻してくれたのは、金曜ロードショーでやっていた『となりのトトロ』であった。

 

息子は歌に合わせて行進し、娘は夢中になって物語ののめり込んでいた。そして我々大人たちも、改めて見返しその素晴らしさを実感したことで、懐かしさ溢れるストーリーを真底楽しむことができた。

 

おかげで賑やかな旅行を取り戻すことができた。良い思い出を更に増やせるよう明日まで愉快に過ごそう。