いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

私のため

娘が臨時で通っていた幼稚園を卒園した。

 

実家に滞在中、娘の元気が有り余っていたため、1ヶ月だけ通わせていたのだ。社交性の高い彼女はすぐに溶け込み、よそ者のくせして誰よりもヤンチャに遊び回っていたらしい。

 

所属した『ねこぐみ』の皆からもらったという、メッセージと写真を見せてもらった。よくこの人数の中に入っていけたな、と思うほどの大クラスだった。友達もできたというので、さぞかし楽しい時間を過ごしたのであろう。

 

妻曰く、幼稚園の先生に「先生、寂しいなぁ」と言われたとき、娘はこう応えたそうだ。

 

「だって、パパが1人でさみしいから」

 

私はその文面をみて、視界がにじむのを感じた。それを口にする表情までが目に浮かぶ。娘は、私のために大阪に帰ってきてくれるのだ。

 

そりゃそうだ。娘はその性格から、どこにいても楽しく過ごせるのだ。帰るのは自分のためではない。私のため。この私のためなのだ!

 

この連休は家を掃除しよう。私のために帰ってきてくれる娘を、ピカピカの家で迎えよう。