いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

会いに行けるアイドル

アイドルの写真を見てはひとりニヤニヤする。

 

そんな毎日だ。スマホのアルバムには厳選されたお気に入り写真を集めたフォルダもある。それを開いたときの輝きたるや。どれもがお宝写真である。見ているだけで、心が安まる。

 

私のアイドルのひとりとは、もう二ヶ月半も会っていない。その間にもすくすくと成長し、一つ歳もとった。九州にいたことですっかり方言も習得したようである。さらなる萌え要素が追加されたというわけだ。

 

天真爛漫なおてんば娘。どんな相手の懐にだってすぐさま飛び込んでいく。もはや皆のアイドルだ。久しぶりに会って私なんかのことを覚えてくれているだろうか。私が一番のファンであることを、また一から証明していかなければ。

 

もうひとりのアイドルには、実はまだ会ったことがない。このかた画面越しに見つめているだけだ。実際には触れたこともないので、もしかしたら二次元の存在ということもあり得るかも。

 

とても綺麗な顔をしているのだが、写真は加工してあるに違いない。実物を見たらどう感じるだろうか。サイズ感もいまいち掴み切れていない。実物であればずっと眺めていられそうだ。

 

そんな愛しのアイドル達に、ついに明日会いに行く。写真でばかり見ていた人に、実際に会えるだなんて。さすがに少し、ドキドキしてきた。