いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

CMに救われた話

にわかに忙しくなってきた。

 

経営層からトップオーダーが降りてきたのだ。内容は複雑かつ重要で、期限にも余裕はない。

 

まったく新しい領域での仕事のため、勉強しながらシナリオを組み立てていかなければならない。それにそのパーツはバラバラに散らばっており、誰が答えを持つかも定かではない。

 

普段なら全体を俯瞰して戦略を立てながら進められるのだが、それができない。久しぶりに、仕事で思うようにいかない感覚を味わされた。

 

なかなか要領よく進められない自分に、じれったい気持ちを抱く。こんなときに他人からの見え方まで気にしてしまうのも、私の悪い癖だ。別に実力以上に見られたいわけでもないのだから、真摯に取り組めばいいだけなのに。

 

そんな漠然とした焦りを抱えて帰った自宅。時間は深夜近くだ。ぼうっとテレビを見ていると、あるCMの言葉が胸に飛び込んできた。

 

「これまで通りにいかない。それって、これまでと違う自分に出会えるって事だ」

 

とても救われた気持ちになった。そうか、今の自分は成長の岐路に立っている。この仕事をやり遂げたとき、新しい自分に出会えるのだ。

 

カッコつけず、焦らず、腐らず、最大限に努力してみよう。これはチャンスだと、前向きに。