いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

前職は楽だった

前の会社は楽だったなあ。

 

勤務中、図らずともそんなことを考えてしまった。遂にプロジェクトが本格開始して、さっそく週頭から今週のタスクをマネージャーと合わせた。

 

最初からお腹いっぱいと言うほど盛りだくさんの内容。週末のクライアントとの定例会に向けて、一筋縄ではいかない資料を何枚も作らなければならない。

 

さらにはその前段で、以前のプロジェクト内容のキャッチアップも必要で、様々なことを並行して遂行しながら資料もしっかり作り上げなければならなかった。

 

最初からこんなペースなら終盤はどうなるんだ。思わず先を見て憂鬱になりそうになったが、こういうとき先を見過ぎではいけないことは前職のときに学んでいる。とりあえず今週を乗り切ることだけに主眼を置き、やるべきことに愚直に向き合うことにした。

 

定例会の日時から逆算し、やるべきタスクを詳細化した後にスケジュールへとはめていく。この作業計画を遵守できれば、なんとか間に合う算段は立った。あとはこれに沿って頑張るだけだ。

 

そんなとき、冒頭に書いたとおり、ふと前職の仕事は楽だったなあ、と思ったわけである。もちろん当時はキツかったのだが、今思えばとても呑気で無責任な内容に思えてしまった。

 

とはいえそんなこと言っても仕方がない。それに前職に戻りたいかといえば、まったくそうではないのだ。

 

今の方がプレッシャーは大きく、内容も高度であるが、やることに対しては意義を見出せる。責任も大きいが、ゆえに自分の裁量で進められるし、できるようになりたいと思える仕事なのである。

 

前の仕事は、本質とはまったく異なるところに大きなストレスがあったし、こんなに時間をかけてなんてくだらないことをしているんだ、と虚しくなることも多々あった。

 

それに月々の手取り額も、凡そ二倍ほどになっているのだから、前より二倍ハードであっても文句は言えない。まだまだハードさは二倍には程遠いので、採算は取れていると言ってもよいのだ。

 

そんなふうに自らで鼓舞をしながら、なんとか今日計画を立てたところまでは無事終わらせることができた。まずはクリア。次は明日も。こんな風に進もう。