いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

休日にもがく

私はタダ働きが嫌いだ。

 

誰だってそうであろう。だからこそこれまで私は家に仕事を持ち込まないようにしてきた。それがどうだろうか。ここ三日、パソコンに向き合い、資料片手に仕事のことを調べている。

 

それだけ行き詰まっているのだ。要因は私の予備知識の欠如。新しい部署に来てから一ヶ月半。もうそろそろ言い訳も使いたくはない。

 

最低限の知識がなければ、物事を進める上での道筋も作れない。ゴールから逆引きし、段取りよく仕事を組み立てていくことが比較的得意だと自負していた自分にとって、それができないことは屈辱以上のなにものでもなかった。

 

そんなわけで、休みの日にも仕事関連の資料を広げる羽目になった。幸いなことに、現在私が取り組んでいることは、会社側に公表する義務が課せられている案件のため、会社ホームページなどから勉強材料を集めることができた。

 

また一般的な会計の知識や会社の設備構成等、関連する部分でも知識不足を感じていたため、これを機に腰を据えて学び直すことにした。

 

業務時間中にはそんなことをしている暇はない。しかし休みの日であれば、勉強にどんなに時間をかけても咎められる筋合いはないのだ。

 

そうだ。これは仕事ではない。自学自習なのだ。平日に気持ちよく仕事をこなせるよう、そのための自己投資なのだ。決してタダ働きをしているわけではない。そうだ、そう考えねば。

 

なんにせよ曖昧だったことが明確になっていくのは気持ちがいい。まだ道筋を描くには至っていないが、休みはあと二日ある。ぎりぎりまでもがいてみよう。これはタダ働きにあらず。