いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

安いホルモンはマズい

昨日の夕食は大失敗だった。

 

久しぶりに定時で仕事が終わり、しかも在宅勤務だったので、まだ陽が出ているうちからスーパーへと買い物に出かけた。

 

帰りが遅いときはコンビニ飯や冷凍食品だったので、久しぶりに少し手の込んだものでも食べようかと思ったのだ。スーパー内を思うがままに歩いていると、お肉コーナーで足が止まった。

 

牛ホルモンのお得パックがでていたのだ。それを見たときには既に口の中がホルモンを受け入れる体勢になっていた。私はそれと併せて、いくつかの肉パックをカゴの中へと入れた。

 

野菜コーナーで大根を買い、卵も買い足す。その他にも野菜ジュースや納豆、パンなどを買ってレジへと向かった。今夜は肉祭りだ、その時点までは意気揚々としていた。

 

帰宅後、さっそく大根をミキサーでおろし始める。しかし選んだものが悪かったのか、いつもより瑞々しさに欠けている印象があった。それでもなんとか大根おろしを完成させると、続いて肉を焼き始めた。

 

その辺りから明らかに嫌な予感がし始める。まず最初に焼きはじめた牛肉から少し変な匂いがしたのだ。すぐ食べるからと思い、半額シールの貼られた鮮度の低い肉を買っていた。

 

次に焼き始めたホルモンで、予感は確信に変わる。臭い。別に悪くなっているとかではないのだろうが、安いホルモン特有の、嫌な臭さがコンロ周り一面に漂ったのであった。

 

私は大根おろしに卵を落とし、そこにポン酢をかけて肉を食べるのが好きだ。家族からは変な目で見られるが、そのようにするとどんな肉でもさっぱり食べられるので、好んで続けている。

 

しかしそんな大好きな食べ方をした上でも、昨日食べた肉たちは最低に美味しくなかった。また大根おろしも辛すぎて、大根のチョイスも間違ったことを痛感させられた。

 

食べ物で失敗するのは本当に久しぶりだった。しかも大好きなはずの肉で。いつも通りに無難な夕食にしなかったことを大いに後悔した。

 

おかげで今朝起きてからも胃がムカムカしている。食欲も沸かない。この文章を書いていても、なんども記憶が蘇り、吐き気を催した。

 

思えばスーパーの安いホルモンで失敗したのは前にもあった気がする。焼肉屋で食べている美味しいホルモンは、さぞ鮮度がいいのだろう。

 

衣食住。食べ物は大事だ。妻が実家から帰ってくるまで、大人しく無難な食事を続けよう。