いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

『十二国記』の人気が凄い件

十二国記』という作品をご存じだろうか。

 

本屋に通う人であれば、ここ最近どの店に行ってもその広告やブースを見かけたであろう。小野不由美による大人気シリーズで、昨月18年ぶりの新作が発売された。

 

私の妻もこの作品の大ファンだ。普段は小説なんてのはてんで読まないくせに、なぜか『十二国記』だけは、取り憑かれたようにページを捲り続けている。

 

「君も小説が読めたんだね」と茶化してみると、「読む価値のある優れた本なら私でも読むのよ」と、なぜだか上から目線でそう宣っておられた。やれやれである。

 

さて、今日はそんな新シリーズの3巻と4巻の発売日だった。妻は昨日からフラゲを狙って私に本屋を覗きに行かせたりしていたのだが、このシリーズは協定品らしく、どの店も発売日にしか手に入らないようになっていた。

 

そこで今日、お出かけついでに大きな本屋によった。フロアの数カ所に展示ブースができており、大々的な販売がされていた。妻の話では、先月出た1巻と2巻は、3週間で250万部が売れたらしい。もの凄い人気だ。
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家に帰ると、妻はさっそくほくほく顔で本を読み始めた。ほんとうに普段では考えられない光景だ。家族でいるときに私が本を開こうものなら「ひとりのときに読みなさいよ」みたいな視線を送ってくるというのに。

 

でも、妻が楽しそうなのでそっとしておくことにした。それに、このまま妻に読書癖がついてくれたら、それはそれで私の読書ライフにも良いことがありそうだし。

 

それにしても、なぜこのシリーズはこんなにも人気なのだろうか。私も妻の勧めで昔アニメだけは見た。確かに世界観が面白く、物語も作り込まれているが、実際に本を開いてみると、漢字も覚えなければならない固有名詞も多くて、どう考えても読みやすそうな作品ではない。

 

それなのに、普段活字に親しみのない人まで夢中にさせてしまうなんて。謎は深まるばかりだ。読んでみたい気もしないでもないが、いかんせん他に読みたい本が多すぎる。いつか気が向いたら読んでみることにしよう。