いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

『へ』と『ヘ』

娘が大発見をして騒いでいた。

 

「“へ”だけがカタカタでもいっしょだよ!」

 

平仮名をマスターした娘は、最近カタカナを覚えようと励んでいる。昨夜も、お風呂の中で『あいうえお表』を眺め、曇った鏡に指で文字を書いてみては、ふむふむとうなづいていた。

 

そんななか冒頭の発見をしたのだ。『へ』だけが、平仮名とカタカナで判別がつかないのである。『リ』はハネがないことからわかるし、『モ』も頭が突き抜けてないから判別可能だ。

 

しかし『へ』だけは見分けがつかないのである。娘は「なんで〜、へだけだよ、おかしいよ!」と言って騒いでいた。ママにもすぐさま共有して、不思議さを改めて噛み締めていた。

 

子供の目を通した素直な発見というものは本当に素晴らしい。私もしばしば勉強させられる。気づいてはいたものの、『へ』だけだということを意識したり、なぜ『へ』だけがそうなのかということに疑問を持ったことはなかった。

 

本当になんでそんなことになったんだろう。興味は湧くばかりだ。ちなみにタイトルに書いた『へ』は片方が平仮名でもう一方がカタカナなのだが。どちらがどちらか、わかるだろうか?