いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

起きがけの風を浴び

今朝、近所の緑地を訪れると、桜が咲いていた。

 

普段から視界には入っていた木だったので、「そうか君は桜だったか」と今更ながらに気づかされた。人もそうであるように、木にも一見しただけではわからない、隠れた魅力というものがあるみたいだ。

 

ジョギングを続けていると、正面から犬を連れた男性が歩いてきた。すれ違いざま、子犬が私を興味深げに見上げる。ふと既視感におそわれた。そうか、私を見つめるときの息子の瞳にそっくりなのだ。

 

イノセントな目をまっすぐに向けられると、なんだかハッとした気持ちにさせられる。この世界にも少なくとも純粋なるものは存在するのだと、信じられる気持ちと希望が湧いてくるのだった。

 

小さな子ども達が、グラウンドでウォーミングアップをしていた。サッカーのクラブチームであろう。試合を見ていこうかと切り株に腰を下ろしたが、まだ開始までには時間がかかりそうだったので、ふたたび腰を持ち上げ、ジョギングを再開した。

 

いつも訪れている緑地公園だが、まだ広すぎて全貌は掴み切れていない。今日も外周をぐるりと歩いていたら、知らなかった釣りスポットや、意外だった道の繋がりを発見することができた。

 

面白いなあ。ジョギングという名目であれば足を動かしている限りどこに行ったってよい。だからこそ興味の趣くまま、普段ならわざわざ行かないような道やエリアにでも気軽に足を向けることができる。

 

まだ始めたばかりの週末の朝のジョギング。当分は気持ちよく継続することができそうだ。ダイエットの成果も徐々にでてきてくれれば嬉しいのだけど。