いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

育児

愛しのぽっこりお腹

ぽっこりお腹を撫でながら、顔がほころぶ。 これが自分の中年腹ならこうはいかない。撫でながらにため息をついてしまうことだろう。しかし今触れているのは娘のお腹だ。夕食後に脱衣所で服を脱がせている。 ここ最近、娘が前よりもご飯を食べるようになった…

馬とご主人様

人は褒められたら嬉しいものだ。 それが例え自分が馬で、相手が幼い娘であってもだ。昨日お馬さんごっこをしていて、そのことを確認できた。 娘に言われるままに、私は四つん這いになり、更に身を低くした。娘を背に乗せるためだ。娘の体勢が整うと私は歩み…

あのさぁ

「ぱぱ、あのさぁ、きて、きて!」 最近そうやって娘が私のことをよく手招きする。駆け出す娘の後をついて行くと、たいていはささやかな困りごとの共有だったりする。 「ほら、これ、〇〇ちゃん、むっかしいの」 私としては「あのさぁ」がツボだ。まだ使いこ…

お月様と隠れんぼ

ほら、お月様が隠れんぼしてるよ。 近所の店で夕食を食べた帰り道、娘が夜空を指さしそんなことを呟いた。彼女の指し示す夜空には、少し欠けた明るい月が浮かんでいた。 ほら。 娘がそう言うと、背の高いマンションの背後に隠れ、月が見えなくなった。私たち…

奈良観光

昨日は会社を休んで奈良に行ってきた。 妻側のじいじとばあばも連れての観光だ。電車を乗り継ぎ一時間ほどかけて奈良に到着した。 近鉄奈良駅を降り、しばし歩くと奈良公園が見えてきた。久しぶりに来たが、やはりここは気持ちがいい。道は広々としているし…

七五三

昨日は娘の七五三だった。 空も娘の成長を祝うかのように清々しく晴れ渡り、陽が反射する着物姿の娘は、ほんとうに眩しかった。 梅田でメイクとヘアセット、衣装のレンタルを済ませた私たちは、祈祷のため大阪天満宮へ参詣した。私と妻、両方の両親たちも一…

じいじとばあば達

娘のはしゃぎっぷりが印象的だった。 じいじとばあばが我が家に泊まりに来たのだ。まずは私側の両親が、昨日から。会うのは半年ぶりくらいだが、前回のときとは全く“懐きぐあい”が異なっていた。 娘は昼寝から起きてすぐ、私と一緒にじいじ達を駅まで迎えに…

ビッグイベント

この連休は我が家では大きなイベントがある。 両方の両親を大阪に招き、娘の七五三をお祝いするのだ。それに伴い、年休も使って四連休をつくった。 今日の夕方から私の両親が、明日の朝からは妻の両親が、大阪にやってくる。そして明後日が七五三の本番だ。…

喜怒哀楽ルーレット

娘とよくする遊びがある。 喜怒哀楽ルーレットだ。命名は今した。どんな遊びかというと、私が「嬉しい」「怒った」「悲しい」「楽しい」とランダムに言い、それに対して娘が全身と表情を使って喜怒哀楽を表現する、そんな遊びである。 私がふいに娘に投げか…

コスプレ

昨夜は娘にささやかなコスプレをさせてあげた。 ハロウィンを意識してのことだ。妻がそれように娘の衣装を買ってきてくれた。お化けやゾンビなどではなく、可愛いプリンセスのコスチュームだ。 それを店で試着した際、娘は鏡に映る自分の姿に夢見心地の表情…

脱・男言葉

まいったことになりつつある。私のせいだ。 「うまっ!」 豆腐を口に入れ、娘が歓喜の表情で声を張り上げる。私の真似をしているのだ。先日つい娘の前で使ってしまったその言葉を、気に入ってしまったようなのである。その前までは「おいしい」と言ってくれ…

花より

コスモスが咲く万博公園に家族で行った。 花が見える芝生の上にシートを敷き、私たちは遅めの昼食を食べ始めた。大人はテイクアウトのケンタッキー、娘はベーカリーで買ったパンだ。 私は花に背を向ける形で肉にむしゃぶりついていた。花より団子。団子より…

澄んだ瞳

今日はほぼ家の中で1日を過ごした。 そのぶん娘とゆっくりと過ごせて、改めてその可愛さをたっぷりと堪能できた(親バカ)。お喋りな娘は、とにかく私たちにたくさん話しかけてくれる。遊びの提案、おもしろ発見の共有、思いついたことの報告などなど。 彼…

お出迎えとお見送り

家族がいる醍醐味は、お出迎えとお見送りで味わえる。 昨夜も会社から帰ると、娘と妻が玄関でお出迎えをしてくれた。妻が鍵を開け、それについてきた娘が「ぱぱ、ぱぱ!」と興奮を抑えられないように呟いていた。 そして娘は、靴を脱いだ私の両足を抱きしめ…

人に頼る

娘は3歳にして「人に頼る」ことを習得している。 昨夜家に帰ると、娘は食卓で粘土をして遊んでいた。そしてもうすぐ夕食を並べるので、それを片付けるようママから言われたようだった。娘はとことこと私のもとに近寄ってきて、こう言った。 「ぱぱ、むっかし…

死という概念

「ぱぱ、みっきーが、しんじゃってるよー」 娘がいきなり“死”という概念を使い、いささか戸惑った。どこで覚えてきたのか。おそらくは映画ライオンキングにおける、父との死別シーンから学んだのだろう。 “しんじゃってる”というミッキーのヌイグルミをみる…

正義のヒーロー/悪の黒幕

娘は怯えていた。怪獣に扮した私が近くに迫っている。 彼女はガタガタと震え、部屋の隅に身を潜ませていた。私はその様子を横目に映しながらも、明後日の方向を向き、首を振って娘を探す演技を続けた。それを見た娘は安心したのかクスクスと小さな笑い声をあ…

前向きな脳

昨夜の晩ご飯における、娘とのやりとり。 「あ、椅子に座って食べなさい!」 「ふんふ〜ん♬」 「もう、じゃ鬼さんに電話するから!」 ≪(鬼電話アプリ)プルルルルル、ガチャ!≫ 「いゃだぁあぁあぁあぁあ!びぇえ〜ん!」 「ほら、ちゃんと座って!」 「・…

へそを曲げる

娘はしばしばへそを曲げる。特に私に対してはそうだ。 昨夜もふたりで寝室に籠もり寝かしつけをしていると、へそを曲げられる場面があった。ここ最近の朝方の寒さに備え、妻が押し入れから出してくれていた薄手の羽毛布団、それにくるまってじゃれ合っていた…

わずか15分間

残業して帰ると、娘とはほとんど顔を合わせられない。 昨日も家に帰り着くと、少しばかりの会話を交わしただけで、寝かしつけをする9時がやって来て、娘は妻と共に寝室へと入っていった。 しかし、そのわずか15分たらずの時間でも、娘は私に鮮明な印象を残し…

寝かしつけ

週末における娘の寝かしつけは私の務めだ。 平日は残業などがあるとその役が担えないからである。先月からはじめた『9時就寝』の習慣もすっかりと定着し、娘の生活リズムもだいぶ安定したものとなった。 寝かしつけの際、寝室に入ると鍵をしめ、まずは電気を…

秋のピクニック

昨日は友人たちと公園でピクニックをした。 それぞれの家族も連れてだ。空は清々しく晴れ渡り、澄んだ空気は秋の涼しさを纏っていた。 いつもは集まるとバーベキューをしていた面子なのだが、メンバーのひとりが妊娠中で、もうひとりには生後4ヶ月の赤ちゃん…

ゆで卵の殻むき

娘はゆで卵の殻むきができる。 昨日も食卓に座って隣同士で殻むきをしていた。器にトントントンと卵をぶつけ、ヒビの入ったところから殻を剥がし始める。彼女の作業は繊細で丁寧だ。 一方私はバリバリと殻を剥がす。いかに大きな塊のままで殻を剥がすかをテ…

レディ・マドンナ

湯船をちゃぷちゃぷ言わせながら娘が近寄ってきた。 「ちょっと、ひつれい」 そう言うと娘は、私の横の僅かなスペースに身体を滑りこませてきた。自然と口にでたその言葉は、妻が遅れて浴槽に入ってくるときなどに使っている言葉だった。 私と妻は思わず吹き…

我慢比べと化かし合い

彼女は自分の意思で眠りをコントロールできる。 そういう術を習得しているのだ。私はその器用さに驚いた。さっきまでどれだけ言っても寝てくれなかった娘が、ものの数秒のうちに深い眠りへと潜っていった。 昨日は午後から年休を取得した。とくに用事があっ…

思いっきり、泥んこ遊び

ボーネルンドのプレイヴィルに一昨日行った。 公園内につくられた有料の遊び場で、他のボーネルンドの施設とは異なり、屋外のあそびゾーンが充実している。その日はラグビー観戦も面白かったのだが、午前中に行ったこちらでもたくさんの思い出がつくれた。入…

パンツを履いたおねえさん

長く険しいと覚悟した旅路は、わずか数日で終わった。 トイレトレーニングの話である。先週末から本格的に始動し、その先の見えなさに絶望感すら抱いていたのだが、ふたを開けてみれば、これ以上ないほどスムーズにことが運んだ。 トレーニングを開始した3日…

トイレトレーニングは難しい

トイトレとは長く険しい道である。 この週末でそのことを改めて痛感した。幼稚園の説明会で、オムツではなくパンツで通園させるよう言われた。それによりオムツ卒業の明確な目標が定まった。来年4月までに娘にトイレ作法を習得させなければならない。 しかも…

舞台女優

金曜の夜は華やかに舞いたい気持ちになる。 その爽やかな旋風は娘をも巻き込み、いつしか家の中には陽気な雰囲気が形成される。昨日の夜もそうだった。 私はその開放感から伸び伸びと踊った。比喩ではなく実際に。娘が見ていたライオンキングの挿入歌に乗せ…

どんな色が好き?

「どんないろ~がっき♪」 娘がメロディに乗せて聞いてきた。彼女の手元には16色のクレヨンがあり、それをこちらに見せてくる。 「赤」 「あかいいろ~がっき♪」 そう歌いながら娘は、赤いクレヨンをひょいとケースから取り出しマットレスの上に置く。あどけ…