いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

おおきなかぶ

「これ抜けそうだね」

「ぬけないよ」

 

「あ、ホントだ」

「でしょ!」

「あ、もうひとり来た。次は抜けるでしょ」

「まだぬけないよ!わんわんもきてから!」

 

「あれ抜けない。あ、犬来た」

「ね!でしょ!」

「さすがにもう抜けるでしょ」

「まだだよ!ねこもねずみもくるから!」

 

「おわ、まだ抜けないんか」

「ほら!ね!ほら、ねこきた!ねこ!」

「これはもう抜けるわ」

「まだ!ねずみいないから!」

 

「えー、抜けないんだ」

「ぱぱ、ほら、ねずみきた!」

「でもネズミなんてちっこいのが入ったところで」

「ぬけるよ!ぬけるから!みてて!」

 

「おお、抜けたー!」

「でしょ!ほら!ね!やったあー!」

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「皆で力合わせると凄いんだね、勉強になったわ」

「そうだよ!すごいんだよ!」

 

「ぱぱ!もういっかいよんで!」

「え、また?じゃ次で最後ね」

「だめ!あと5かい!!」

「ええー」