いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2021-01-10から1日間の記事一覧

惑わせの森

キャンプをはって三日目の朝となった。 近くで流れる小川のせせらぎが聞こえてくる。見上げると、木々の梢から日光が差し込み、捉えた右目をしばし真っ白な膜で覆った。 テントから這い出て靴を履き、足を踏み出すと、パキパキと枯れ枝が音を鳴らした。二歩…