いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2018-06-04から1日間の記事一覧

カートを訪ねて三千里

「あ、あんまんまん」 すれ違いざま、娘がもの欲しそうな声をあげた。2、3歳だろう男の子を乗せたそれは、母親に押され、私と娘の横をゆっくりと通り過ぎて行った。 娘は私の腕から身を乗り出して振り返り、その姿が見えなくなるまで羨ましげに見つめていた…