いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ラ・ラ・ランド

昨日は映画『ラ・ラ・ランド』を観た。

 

ただ、観たといってもしっかりと観たわけではない。録画した番組一覧を眺めていたときにふと目に止まったので、BGM代わりとして再生しはじめたのだ。

 

この映画は話題にもなっていたので、Amazonプライムで解禁になった当初、私はひとりで途中まで観ていた。ただその時は、ミュージカル特有のその展開についていけず、中盤辺りで眠くなりやめてしまった。

 

そんな記憶があったので、今回も地上波のロードショーで一応録画はしていたものの、暇なときに流し観する程度でいいかと考えていた。そして昨日は、まさにその流し観をしようとテレビに映しだしたわけである。

 

相変わらず音楽がストーリーを牽引する、ザ・ミュージカル的な展開だが、今度は事前知識がある分、前回よりもすんなりとその世界観を受け入れることができた。そして、改めて観てみるとなかなか面白い。

 

なにより映像と音楽がとにかく素敵で、流し観といいつつも、思いのほか引き込まれてしまった。さすがは世界的に評価された作品。コンディションが合うときに観れば、誰の心にも刺さり得るものだ。

 

寝る時間となったので、昨日はキリのよいところで一旦お終いにした。通して観るとまた辟易としてしまうかもしれないので、少しずつ観るという戦法は、私にとっては合っているかもしれない。

 

それでもやはり、日常生活の中でとつぜん歌と踊りがはじまるという、ミュージカル特有の世界には未だに戸惑いを覚える。だって、あんなの不自然だ。そんなことを考えながら、昨夜は眠りについた。

 

そして今朝起きて、はて、と気づく。

 

生活の中でとつぜん歌い、踊り出す。これってまるっきり、我が家における日常ではあるまいか。主に私と娘だが、私たち家族はそのような生活を日々送っている。

 

テレビCMやオープニング曲が流れると急に踊り出す娘。出し抜けに懐メロを熱唱し、身体をくねらせる私。すれ違いざまに冗談で手を取り合い、情熱的な社交ダンス(もどき)へと発展する私と妻・・・。

 

思い返せば、あれだけ違和感を感じていたミュージカルの世界と、ニアリーイコールな生活を自分達は送っているではないか。

 

そういえば昨日妻は、初見なのにあの映画の世界観をすんなり受け入れていた。それはもしかしたら、自分たちの日常と照らし合わせてみたときに、まったく違和感を感じなかったからかもしれない。

 

妻から見れば、毎日がラ・ラ・ランドなのかも。