いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

子どもが公園からなかなか帰りたがらない問題

子どもはなぜあんなにも長い時間、公園で遊べるのだろうか。

 

今日はそんな「子どもが公園からなかなか帰りたがらない問題」について書いてみたいと思う。

 

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昨日は娘を公園に2度連れて行った。

 

1度目は昼前。妻が美容院に行っているあいだ、体力をもて余す娘と遊ぶのに家の中では間が持たなくなったので、近くの公園に連れて行った。

 

二日連続の大雨は明け、天気は快晴。真夏のように蒸し暑く、立ってるだけでも額に汗が滲んだ。

 

そんな猛暑の中でも、娘は元気いっぱいに走り回る。私は娘の頭上に適宜日傘をかざして、あちこちへと冒険する娘について回った。

 

2度目は夕方。今度は別の公園へと自転車に乗って娘を連れて行った。


気候はだいぶ涼しくなり、半袖を揺らす風が心地よかった。今度は妻に娘の髪を結んでもらい、帽子もすっぽり被らせた。

 

公園に着くと、何人かの子ども達が遊具や広場で遊んでいた。そばには買い物袋を腕から下げたお母さん達の姿も見える。きっと近所のスーパーで買い物を済ませた帰りなのだろう。

 

娘はそんな子ども達に混ざって、楽しそうに遊具で遊び、もってきたボールを追いかけて広場の端から端まで走り回った。

 

1度目も2度目も、公園遊びは大成功だった。しかし問題は、いつまでたっても娘が帰ろうとしないところにあった。

 

1度目は、美容院から妻が帰るとの連絡を受けとると、ママが帰ってくるから、という口実で、最後は無理矢理にも抱っこし、家へと連れ帰った。

 

2度目はもっと大変だった。

 

自転車で来ていたので、チャイルドシートに乗せなければいけないのだが、全然乗ってくれないのである。それどころか、自転車にすら近づこうとしなかった。

 

「自転車に乗る=家に帰る」ということがわかっているのだろう。自転車に近づこうと誘うたび、いやっ、と言って別の方向へと駆けだしていった。

 

だいぶ日が沈むのも遅くなったため、時刻のわりにはまだ周りが明るかったからよかったものの、遊んでいた子ども達は母親に手を引かれ、すっかりと帰ってしまっていた。

 

その後もしばらく、私と娘は公園を歩き回った。公園には大学生くらいの若者グループもたまりだし、どんどんと夜の様相へと移ろいでいった。

 

さすがにそろそろ帰らねばなるまい。私は意を決し、娘に自転車へ向かうことを提案した。これで何度目になるだろう。

 

しかし、相変わらず娘は首を振り続ける。

 

これは無理矢理連れて行くしかないか。しかしそんなとき娘は身体をひねり、泣き叫びながら抵抗するので、私一人で自転車に乗せるのは、なかなか骨の折れる作業に思えた。

 

そんなとき、ふと家を出る際に妻が渡してくれたものを思い出した。いるのかな、と思いつつも、言われるがままに鞄に入れてきたものだ。

 

「ラムネ、食べる?」

 

効果は抜群だった。その後娘は、私に言われるがままに自転車のチャイルドシートに乗り込み、自分でシートベルトを装着した。

 

小さな袋に入った数粒のラムネのおかげで、私は娘を連れて家に帰ることができたのである。

 

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それにしても、子供達は大人が連れて帰ろうとしない限り、いつまでも公園で遊び続けようとするのだが、あれは一体どうすればよいのだろうか。

 

昨日のように無理矢理抱き抱えて連れて帰る、モノで釣って連れて帰る、以外になにか有効な手段があるのだろうか。

 

そもそも、よく子ども達は飽きもせず遊び続けられるものだ。公園に限らず、家以外の場所をただ探索したいだけなのかもしれないけれど。

 

とにかく、その答えを探すまではしばらく模索してみたいと思う。

 

もしも有効な手段をお持ちの方がいらっしゃれば、是非ともご教示いただきたい。