いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

公園のフチ子さん

昨日は娘とふたりで公園で遊んだ。

 

妻は私の提案によりひとりショッピングへ。オシャレな装いで嬉しそうに出かけていくのを見送った。なんでも高校時代の友人とも会えるようで、その表情はキラキラと輝いていた。

 

私たちは近所の大きな公園へ。娘は砂場遊び、どんぐり集め、すべり台などをしながら、いつもどおり周りの子たちとのふれあいを楽しんでいた。

 

この公園はとにかく広大なので、園内であれば娘の手を引く必要がない。そのため娘には好きなように歩かせ、私は彼女の後ろからついて回っていた。

 

その中で改めて気づいたこと。子どもって「フチ」を攻めるのが好きだよね。

 

道を歩くとき、階段をのぼるとき、真ん中を歩けばいいものの、敢えてフチやヘリを歩きたがる。

 

更にはミゾやらガケやら段差やら。ジャリ道、草むら、ケモノ道。とにかく舗装されていない歩きづらい道にほど挑みたがる性分なのだ。

 

私はうしろから手を添え、適宜手を繋ぎながら、彼女の挑戦をサポートした。そのときの私の集中力ったらなかった。こんなことでケガをさせたら後悔しか残らない。

 

そんな私の気も知らず、娘は楽しそうに“フチ”を歩き続けた。

 

きっと子どもにとって、それはちょうど良いスリルなのだろう。私もその気持ちがわかるからこそ、できる限りに彼女の意思を尊重した。これも公園内だからこそできることであろう。

 

結局、何ごともなく無事に公園遊びは終了した。大満足な笑顔を浮かべる娘を抱きかかえ、私は家へと帰った。

 

昼寝を促すため一緒にベッドで横になると、娘はすぐさま寝息を立て始めた。ハラハラドキドキのアドベンチャーで、さぞ疲れていたのだろう。

 

ちなみに、私も気がつけば30分ほど眠りに落ちていた。ハラハラドキドキのアドベンチャーの付き添いで、さぞ疲れていたのだろう。