いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

冬休みの到来

今日から10連休に入った。昨日、一日早く2018年の仕事納めをしたのだ。

 

朝はゆっくりと起き、妻はひとりネイルに出かけた。その間、私は娘とおままごとをしながら過ごした。

 

娘は私を寝室のベッドに座らせ、リビングのキッチン台で作った朝食を、お盆に乗せて持ってきてくれた。

 

お盆の上には、ポットとコップが3つ(そしてなぜかフライパンとナイフも)、お皿には食パンが入っていた。欧米風のブレックファーストだ。

 

娘は「あったかいよ、のんで」といい、ポットを傾けコップに何かを注いでくれた。私はそれをふーふーしながら飲んだ。口をつけ「あちちっ」と言うと、娘は無邪気な笑い声をあげた。

 

その後、私は栄養のバランスを考え「野菜が食べたい」と娘に頼んだ。「まっててねー」と言い、リビングに駆けていく娘。もどってくると、手にはニンジンとキュウリとナスが握られていた。

 

お皿からパンをどかすと、そこに野菜を乗せる。私は手づかみでそれらを齧った。娘はマイメロちゃんらの人形も連れてきて、彼女らにも野菜を食べさせ始める。

 

「やさいも、たべてねー」妻のような口ぶりである。私も手伝い、彼女らの口まで野菜を持っていってあげる。娘は母親のような顔つきで、満足げに微笑んでいた。

 

しばらくすると、人が食べているところを見て自分もお腹が空いたのか、ヨーグルトを食べたいと娘が言い出した。昼食までの繋ぎとして食べさせてもよいだろう。私は娘と一緒に食卓へと向かった。

 

冷蔵庫にはアロエ入りヨーグルトの小カップが二つ。私たちは椅子に座り、隣同士で同じものを食べ始めた。

 

娘も自分でスプーンを使って食べる。溢してもいいように、スタイを首元に巻いてあげた。

 

「でも溢さないように、食べるんだよ」すると娘は小さく頷き、真剣な面持ちでスプーンを掴んだ。ぱく、ぱく、ぱくと、器用に口へとヨーグルトを運んでいく。

 

結局、一切溢さずに綺麗に完食した。私はその一部始終を見つめながら小さな感動を覚えていた。いつのまにか、ひとりで上手に食べられるようになったものだ。

 

そんな風に、私の冬休みはのんびりと始まった。今年は珍しく実家には帰らないので、マイホームで家族3人穏やかに過ごす予定だ。

 

ぬくぬくとした素敵な思い出ができたらいいな。