いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

仕事始め

昨日は仕事始めだった。

 

妻からの「今日は行くだけで100点よ」という言葉を胸に家を出た。思いのほか気分はいい。駅まで歩きながら爽やかな朝だなと感じた。

 

いつもは始業ギリギリに行くのだが、この日は少しだけ早く行き、周りの方々に新年の挨拶をした。どの人も心なしか顔が緩んでいる。典型的な休暇明けの雰囲気だ。

 

仕事が始まっても、どこかマッタリした空気が流れていた。「なにも今日からバリバリ働かなくても」そんな暗黙の了解が、フロア全体にのっぺりと横たわっていた。

 

とりあえず今後のTODOを整理しなおす。複数持っているプロジェクトの各ステータスが改めて頭に入ってくる。年度末までにやらなければならない事項を再確認し、少しだけ身が引き締まる。

 

ただ年末に頑張ったこともあり、喫緊で大きな課題はない。私は妻の言葉を思い出しながらも、でもこれくらいはやっておくかといくつかのTODOを付箋に書き出していった。どれも先を見据えた布石系の取り組みである。

 

メール、電話、フェイスtoフェイス。そのいずれにも冒頭に新年の挨拶が入る。ついでに年末年始についての雑談もしつつ、たくさんの笑顔を交わした。久しぶりに会社に来るのは案外楽しいものだ。

 

そんなふうに、ゆったりとした仕事始めをした。

 

今日くらいまでは、全体的にまだゆるい空気が引きずられているのではないだろうか。そんな雰囲気のうちに、私も少しずつギアを上げていきたいと思う。

 

家に帰ると、外出していた妻もちょうど家に帰った時だった。話を聞くと、今日はいつもの家事をこなしながら、銀行に行ってお金を預け、旅行代理店に行って家族旅行のプランニングと予約を済ませてきたとのことだ。

 

妻の仕事始めは最初からフルスロットルだった。なんだか少し、申し訳ない気持ちになった。