いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ルフィ vs アンパンマン

我が家では、しばしば夢の対決が実現する。

 

まずは娘。拳を大きく振りかぶり、スローモーションのような早さで私に方へとパンチを繰り出してくる。

 

「あ~んぱ~んち!」

 

それを受け私。身体のバネを利かせて拳を前に突き出す。捻りを加えながらも腕は真っ直ぐに伸びていく。

 

「ゴムゴムの~ピストル~!」

 

両者の拳はゆっくりと衝突し、伸ばしきった腕をビリビリと震わせることで、“その凄まじい衝撃”を演出する。

 

しばしその拮抗した状態が続くが、次の瞬間、バチンッと両者の腕がはじかれ、互いがその場に崩れる。

 

「くっ、互角か・・・」

「もういっかい!」

 

ゆっくりと起き上がった二人は、久々の強者に出会えたことへの高揚感に身体を震わせる。そして再び拳を交える為に、真っ正面で対峙するのであった。

 

「あ~ん・・・」

「ゴムゴムの・・・」

 

そんなふうに、昨日は何度も娘と拳をぶつけ合った。途中から互いに覇気を纏い合い、衝突時の演出も派手になっていった。やっぱり、アンパンマンもルフィも強い。

 

結局、私と娘では勝敗が付かなかったが、実際に漫画の垣根を超えて闘ってみたら、どちらが勝つのだろうか。

 

おそらくは、戦闘力で言えばルフィの方が上だろう。それに身体はゴムなので、相当の覇気使いでもないかぎり、打撃系では彼にダメージを与えられない。

 

ただアンパンマンの方もあなどれないのは、彼は何度でも顔を交換し、復活できるという点だ。持久力という面では彼の方に分があるかもしれない。

 

まぁ、ルフィは食いしん坊なので、アンパンマンの顔が飛んでくるたびに、平らげてしまいそうだけども。

 

さて、アンパンマンに対して次は誰で対抗しようかな。