いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

結果、判断、信念

昨日のサッカー日本代表の戦い方については、人によって様々な意見があるだろう。

 

私はあの試合から、多くのことを好意的に受け取ることができた。

 

まずは『結果』を最重要視したことについて。

 

大会前から掲げていた“予選突破”という目標を達成するため、彼らは『過程』にこだわらず、『結果』だけを追い求めた。

 

予選3試合を決勝トーナメントに進むためのものだと捉えると、今回彼らは素晴らしい『結果』を手に入れたことになる。しかも主力選手達の体力も温存できたというオマケ付きで。

 

次に、その戦い方を状況に応じて瞬時に『判断』したことについて。

 

同時刻にはじまった別会場での試合状況。それを受け彼らは、ルール上勝ち上がるためにもっとも合理的な手段を見つけ出し、リスク覚悟で実行へと移した。

 

その『判断』を、あのプレッシャーのかかる極限状態の中、冷静に、ドライに、そして大胆にも下した西野監督には頭が下がる。

 

その勇気ある『判断』があったおかげで、前述した『結果』を彼らは手にすることができたのだ。

 

最後は、彼らが体現した揺るぎない『信念』について。

 

彼らは『結果』重視の戦い方を『判断』したことにより、1試合としてみたときには、なんとも面白くないサッカーをしてしまった。

 

当然、会場の観客や、テレビで見た人達、各メディアからの非難は避けられない。そのことについては本人たちも重々わかっていただろう。

 

それでも彼らは、決勝トーナメントに進みそこで最高の戦いを見せたい、その先にこそ日本サッカーの未来がある、という揺るぎない『信念』に従い、最後までブレずに戦いきった。

 

『結果』だけを追い求め、勇気ある『判断』を下し、『信念』を持って遂行する。

 

シビアな勝負の世界の中で、勇敢にも戦うそんな彼らから、私は多くのことを学ばせてもらった。

 

なにより、彼らの戦いをW杯でまだ見られることに、これ以上なく喜びを感じる。

 

本人たちも本意ではない戦い方をして、さぞ鬱憤が溜まっているだろう。

 

次の試合ではそんな気持ちを晴らすような、今回の批判を一蹴するような、そんな最高の試合を見せてもらいたいなと思う。

 

引き続き頑張れ、日本代表!