いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

マイパートナー

久しぶりに妻とふたりで長話をした。

 

昨夜も、九州に帰っている妻と娘からビデオ通話がかかってきたのだ。はじめはいつものように娘と話していたのだが、いつのまにか妻との雑談がはじまり、気がつけば、娘は妻の膝の上で眠りこけていた。

 

画面の向こうを見ると、妻がこちらを見つめている。こうして改まって向き合うと照れくさいもんだ。いつもはなんだかんだ娘とばかり話すので、ふたりっきりで会話をするのはとても久しぶりのことだった。

 

しばらくは他愛もない話をしていたのだが、何かの拍子で、その日における会社での出来事の話になった。

 

昨日はなかなかに忙しい一日だった。朝から立て続けに2本、自分主催の外部との打合せがあり、そのあと幹部への決裁説明があった。


そんな中で、自分自身の能力や考え方の特徴が顕著に表れたシーンが2つあった。その話をすると、妻からは「実にあなたらしいわね」と言われた。

 

詳細は省くが、そのうちひとつは私の長所につながる話で、もうひとつは私の短所、というか今後の成長に向けての課題につながる話だった。

 

話は勢いづき、ついつい私は長々と語ってしまった。しかし、妻はそれをニコニコと聞いてくれて、気持ちよい相槌を入れながら、穏やかな共感の意を示してくれた。

 

結局1時間近くそんな話をしていたと思う。中には愚痴っぽい話もあったのだが、妻は終始暖かく私のことを包み込んでくれた。

 

12時を過ぎたので、私たちはおやすみを言い、電話を切った。とてもスッキリとした和やか気持ちになった。

 

どんなことが起きたって、あの人は私の味方になってくれるはずだ。そんな心地よい信頼感が、喜びとして全身を駆け抜けていくのを感じた。

 

聞き上手で、理解があって、自分のことをとことん信じてくれる。そんなパートナーに出会い、結婚できたことを、改めて、心から幸せに思った。

 

次は、妻の話も聞いてあげなくっちゃ。