いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

一足先にホワイトデー

昨日はホワイトデーのお返しを買いに行った。

 

春闘期間中のため会社は定時帰り。職場の同僚3人で阪急百貨店に向かった。職場の女性一同へのお返しも併せて買う必要があったからだ。

 

予想していたとおり、百貨店のブースには人だかりができていた。通常通りの女性客にプラスして、我々同様お返しを探す男性客であたりはごった返していた。

 

なんとか人混みを抜け、とあるお店の前に来た。同僚のひとり曰く、少し名の知れたブランドらしい。私たちはウインドウを覗き込み、予算にぴったりで見栄えのする商品を見つけた。

 

「これにしよう」誰からとも無く口にして、早々に職場向けのお返しが決まった。列に並び人数分を購入する。

 

さて、ここからが本題。同僚もそれぞれに奥さん用のお返しを探し始めた。この人混みの中だと固まっては探せないので、自然と各々が単独行動になる。

 

30分ほど見て回ったが、私の中ではどれも決め手に欠けていた。そうこうしている内に、他のメンバに肩をたたかれる。どうやら彼らはもう買い物を終えたようだ。

 

私は彼らを待たせる理由もないので、その場で解散することにした。ひとり残された私は、引き続き妻へのプレゼントを探し続けた。

 

結局は、試食して美味しかった『焼きショコラ』と、見た目が可愛らしい『チョコレート』、そして妻が前から食べたいと言っていた『抹茶モンブラン』を購入した。

 

モンブランは本日中に食べる必要があった為、必然的に早めのホワイトデーを決行することになった。

 

帰り道には、近くのスーパーで娘用のお菓子を買った。いつもはあまり買ってあげないキャラクターもののお菓子を3点。娘にとっては何よりも嬉しいに違いない。

 

家につき、夕食後それぞれにお返しを渡すと、ふたりとも喜んでくれた。妻はモンブランとチョコを一粒だけ食べ、娘はドラえもん型のラムネ(四次元ポケットからラムネがでてくる)を楽しそうに食べていた。

 

「ぷれぜんと、うれしいー」

 

そう言って娘はお菓子を入れたピンクの紙袋を抱きかかえていた。残りも食べたくてうずうずしている。

 

でも残りはまた明日ね。そう告げると、駄々をこねるかとも思ったが以外と素直に従ってくれた。感謝の気持ちを少しは抱いてくれているのかもしれない。

 

こうして我が家のホワイトデーは一足先に終わった。

 

それぞれのお菓子はまだ残っているので、当日までゆっくりと味わってもらえたら嬉しいな。