いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

あんぱんまん

ちょうど1年ぶりの再訪だった。

 

私たちは『ひらかたパーク』に遊びに来ていた。目的も去年と同じ、『アンパンマンショー』を観るためだ。

 

GWだというのにパークの人足は混雑とまではいかず、ちょうどよい塩梅だった。物寂しくもなく、鬱陶しくもない。しかし、アンパンマンショーの会場だけは去年同様にぎわっていた。私たちは30分前に到着し、芝生エリアの最前列を選びシートを敷いてその時を待った。

 

思えば、このブログの最初の記事は、1年前のこの場所での出来事について書いていた。あの頃の娘はまだ喋りはじめで、アンパンマンを「あっぱんまー」と呼んでいたっけ。もちろん、今では正しく言うことができる。

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同じ時期に同じ場所に来ると、成長を実感しやすいものだ。私はショーの間じゅう娘の顔を見つめながら、コロコロと変わるその表情の移ろいを感慨深く眺めていた。

 

「あぁ、おもしろかったー」

 

ショーが終わり、笑顔でそうつぶやいた娘を抱え、私は人混みを抜けるように歩いていた。次はどこに行こうか?と娘に尋ねてみると、少し考えたあとで「しましろう!」という元気な回答が返ってきた。

 

入り口近くでイベントの看板を見かけたのだ。去年も同様に開催されていたのだが、その頃は見向きもしなかったのに。覚えたキャラクターも本当に増えたものだ。

 

その後はつつがなくパークを楽しんだ。

 

コーヒーカップに乗ったり、お化け屋敷に入ったり、ヘリコプターの乗り物で宙を舞ったり。1時間の昼寝を挟んで、動物ふれあいランドにも入った。

 

去年も入った所だが、今年は怖がらずに自分で餌をあげられていた。子犬も嬉しそうに撫で、生き物とのふれあいを楽しんでいる様子だった(興奮した子犬達に揉みくちゃにされた時だけは、少し怖がっていたけれど)。

 

ゲートをくぐり、駅へと向かう帰り道。娘は私に抱えられながら、「またこようね」という、お決まりのセリフを嬉しそうに口にしていた。

 

うん、また来よう。

 

もしかしたらまた次も1年後かもしれない。そのときはいったい、どんな成長を実感させてくれるのだろうか。