いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

友人とランチ

この春に転職した元同期とランチをしてきた。

 

先日、彼の誕生日があったのでLINEを送った。そのとき、転職先の職場が私の勤務ビルから徒歩5分の場所だと聞き、一緒に昼食をとろうと約束をしたのだ。

 

彼と会うのは4月に花見をして以来だった。仲の良い同期グループの中でも特に親しくしていた一人だ。転職により、次はいつ会えるかな、と少しばかり不安だったのだが、思ったよりも早く再会できてとても安心した。

 

昼休憩になると、私のビルの下で待ち合わせた。彼は先に到着していた。以前このビルで働いていたこともある彼は、ベンチの場所まで心得ているのだ。

 

我々はすぐに歩き出し、駅ビルの中の定食屋に入った。店はそこまで混んでおらず、向かい合ってゆっくりと話せる席を選んで座った。

 

歩きながら近況を聞いたが、彼は4月まではうちの会社に籍を置き、有休消化をしながら海外に語学留学をしていたらしい。その為、新しい会社では5月から働き始めた。GWもあったのでまだ実質1ヶ月も働いていない。

 

まだわからないことも多いけど、新しい環境だから楽しいよ。常に刺激を求める彼らしい発言だった。職種は外資系の人事系コンサルタント。大変そうとも思ったが、今のところはまだそうでもないらしい。

 

私たちは、お互いの会社の話をして大いに盛り上がった。彼は私の会社時代には人事部にもいたので、その筋の話も色々と聞けて新鮮だった。

 

これまでは同期であるがゆえに話せない事もあったのだが(生々しい評価の話など)、彼が別の会社に移ったことで、そういう話も気兼ねなくできるようになった。同期という、ある種“ライバル”という側面が外れたおかげで、より純粋な友人になれた、そんな気がした。

 

その後は、時事ネタを適宜引用しながら、企業における人事制度に関する意見を言い合ったり、働き方改革が叫ばれるこの時代について語ったり合ったりと、少しばかり真剣な話もした。

 

彼は世界が広がり、明らかに一段レベルが上がっていたし、私もそんな彼に大いに刺激を受けていた。楽しかった。会って話ができてよかった、と心からそう思った。

 

食後、彼の会社では基本的にチームではなく個人で行動するため、ランチは毎日ひとりで食べていることを聞いた。そうであるならばと、週一くらいで一緒に昼食を食べよう、と私から提案した。彼もそれを快諾してくれ、さっそく来週の約束も取り付けた。

 

それぞれの職場に戻る帰り道、私たちは先程までの真剣な話し合いを若干照れるかのように、しばし馬鹿話を繰り広げた。昼休みにこんなに笑ったのは久しぶりだ。心がすっかりリフレッシュされていることを感じていた。

 

これから毎週、彼と会えるのが楽しみである。

 

彼からもらえる刺激と同じくらい、私も彼に何かを与えられたらいいのだけど。なんだかやる気が漲っている。