いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

雨の中のトライアスロン

3泊4日の淡路島旅行が終わった。

 

最終日は、本来の目的であった父が参加するトライアスロンの応援だ。あいにくの雨となったが、なんとか凌ぎながら各種目を応援できた。娘は長靴にレインコートの姿で、びしゃびしゃになりながら声を張り上げていた。

 

じいじが泳いでいるときは「じいじ、たすけにいくの」と言う娘。溺れているように見えたのだろう。前日あひるボートに乗った池が会場だったので、しまいには「あひるにのって、たすけいこうよ」とまで言っていた。

 

じいじがバイク競技に移ると、私たちは雨を凌げる橋の下に陣取り、数分ごとに一瞬で通り過ぎるじいじに歓声を送っていた。だだ最後のランになると、ついに娘は力尽き、傘をさす私の胸の中で眠ってしまった。

 

父は見事に完走し、最後に皆で記念撮影をした。その後は一時ホテルへと戻り、娘の濡れた服を着替えさせた。そしてしばしの休憩をはさんだ後に、父の応援へとかけつけた全メンバで昼食会をすることにした。

 

メンバは両親と私たち家族に加え、兄の奥さんと娘、そのご両親がいた。兄が亡くなって以来、疎遠になってしまっていたので、会うのは久しぶりだった。娘の従兄弟にあたる女の子は、元気溢れる4歳になっていた。

 

食事後、誕生日が近かったので、私と娘は女の子に準備していたプレゼントを渡した。それを見た瞬間の、彼女のぱっと華やぐ笑顔は今でも忘れられない。品物を順に袋から取り出し、本当に嬉しそうに遊んでくれた。

 

その後は外に出て、子供たちを遊ばせた。最初はお互い近づこうとはしなかったが、じいじから逃げ回る遊びをし出すと、自然と距離が縮まり、仲良くなっていった。

 

姉妹のように同じ行動をとり、一緒になって笑い合い、じいじから隠れ、逃げ回る娘たち。そこにいたすべての大人達が幸せな気持ちに包まれていた。

 

ふたりが手を繋いで歩いたときには、皆が銘々にカメラを構え、その可愛らしい姿を写真に収めていた。

 

30分ほど遊んだ後に、私たちは解散した。娘は最後、なんども手を振り、ハイタッチしていたが、彼女らの姿が見えなくなると、寂しさから号泣していた。我が子供ながらに、なんて可愛い奴なんだ、と思ってしまった。

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淡路島での旅行は、とても思い出深いものとなった。前半戦はG20により降って沸いたものだったが、リラックスした時間が過ごせて本当によかった。

 

大阪からはアクセスもしやすいので、淡路島にはまた行くかもしれない。なんにせよ、旅行はやっぱり楽しい。

 

さぁ、今日からの日常も、また頑張っていこう。