いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

秋が来た。

季節がめぐるのは早いものだ。

 

昨日、夜道を歩いていて秋の訪れを感じた。早足の私にぶつかってくる風はひんやりとしており、むき出しの腕には細かい鳥肌が立った。そろそろ半袖は終いだろう。

 

会社帰りに1駅分ウォーキングする習慣は今も続いている。ダイエット的な効果もあるし、音楽やラジオを聞きながらなのでリフレッシュもできる。仕事に関する考えを整理したり、次の日の戦略を立てることも多い。

 

昨夜も、歩きながらに翌日の段取りを整理し、資料を改良する戦略を練っていた。涼しい秋の風は、そんなヒートアップしかけた頭をほどよく冷やしてくれていた。

 

秋というのは1年で最も好きな季節だ。しかしいつも気づけば始まっており、気づけば通り過ぎている。ふと、もしかしたら人生における全盛期というのも、それに似ているのかもしれない、そんなことを考えてしまった。

 

秋といえば「読書の秋」や「食欲の秋」と言われるけど、私からしたら1年通して読書はするし、いつだって食欲はあるのであまりしっくりとこない。でも、いつも秋になるとそれまでとは違う心待ちになる気がする。

 

いうなれば「センチメンタルな秋」とかかな。わくわくとしているんだけど、どこか切なさも感じていて、いずれくる終わりの訪れに物寂しさを抱いている。

 

そういう意味では「芸術の秋」というのはわかる気がする。アーティスト達のイマジネーションも刺激されるのだろう。こんな私でさえ何かを作りたい気持ちになる。

 

なんにせよ、貴重なこの季節をできる限り味わおう。