いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

近場でのお出かけ

緊急事態を受け2泊3日の旅行をキャンセルした。

 

とは言え、あまりに虚しいので、とっていたレンタカーを一日だけ別用途で使うことにした。

 

近場の小さな農場を3ヶ月ぶりに訪れることにした。ビニールハウスでは再びイチゴ狩りができた。ただシーズンの終わりだからか、いくつかのイチゴは甘くなかった。前回はもの凄く美味しかったので、品種だけでなく、摘む時期によってもこんなにも味が変わるのかと、またひとつ勉強になった。

 

ビニールハウスの脇にあるミニ牧場では、娘は甲斐甲斐しくウサギに餌を与えていた。ウサギは満腹だったのか、娘の差し出す餌への反応は芳しくなかった。それでも娘は根気強く声をかけ続け、購入した餌をすべてあげ終えていた。

 

途中、娘よりも小さな女の子が近寄ってくると、気前よく餌を分けてあげ、こうやってあげるんだよ、と優しく教えてあげていた。娘も小さい頃には見知らぬお姉さんから餌を分けて貰ったことがあった。親切の連鎖だねと、妻と微笑ましく見守っていた。

 

カフェで昼食を食べ、隣接のガーデニングショップで新しい観葉植物らを買った。それらを車に積み込むと、次は近くの公園へと遊びに行った。

 

初めていく公園だったが、高台にあり、とにかく見晴らしが素晴らしかった。その立地と地形を活かしたロングスライダーもあり、娘は楽しそうに何度も列に並び滑っていた。

 

トイレを済ませ再び車に乗り込むと、娘も息子も席につくなり眠りについた。私と妻は近くのコーナンに寄って、交代で車を降り、ガーデニンググッズを買い足した。そこから出発する際に息子が、次いで娘が目を覚ました。

 

あたりは陽も落ちていたが、最後に近所の西松屋に立ち寄った。今度は皆で車を降りた。子供用品やそれぞれのオモチャを買い、車ならではのちょっとしたお出掛けを終了した。

 

行き慣れた場所であれ、天気が良くて外出ができれば、とても楽しい気分になる。ステイホームを強いられている効能なのか、はたまた弊害なのか。

 

なんにせよ、ささやかながらまたひとつ家族での思い出がつくれた。明日は一日大雨の予報なので、数日ぶりに家の中でゆっくりと過ごそう。