いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

トロピカルな一日

久々の快晴で、外に出かけた。

 

近所の緑地公園だ。芝生の上にテントを張り、シートを敷いた。いつものピクニックスタイルだ。

 

娘の同級生家族にも声をかけ公園で落ち合った。それぞれに虫取り網とカゴを持ち、虫探しに興じた。

 

しかし、なかなか虫は見つからない。園内には同じように虫取り網を持った子供たちで溢れていた。たまに蝶を見つけると、皆で競い合うように追いかけた。もしかしたら園内の虫はこのように、既に取り尽くされてしまったのかもしれない。

 

娘の同級生とその弟くんとは、これまでも何度も遊んでいる仲なので、すぐに懐いてくれて賑やかに楽しめた。奥さんはシャキシャキしていて、旦那さんは穏やか。この家族とは相性がいいのか、一緒に過ごしていていつも心地がよいのだった。

 

それにしても、なかなか昆虫は見つからなかった。結局、捕まえられたのは枯れ木の下に隠れていたオサムシだけだった。ただその可愛げのない見た目から、ママたちや子供たちからは不評だった。まあ、娘だけは可愛がってくれたので、良しとしよう。

 

息子が大きくなったら、さらに虫取りをする機会は増えるだろう。同級生のパパは数少ないチャンスをものにして、何匹かの蝶を捕獲していた。私も徐々にでもスキルを習得しておかねば。小さい頃は母親から『昆虫博士』とまで呼ばれていたのにな。今ではその面影すら見当たらない。

 

透き通る青空と、キラキラと輝く緑葉。子供たちの黄色い歓声に、むき出しの白い歯。やっぱり外で遊ぶのは最高だ。近所の緑地公園だけど、南国のリゾートにも負けないほど、充足感が胸に押し寄せた。