いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

できることが増えていく

我が家の電動自転車が2台になった。

 

息子も自転車のベビーチェアに乗せられるようになったので、家族4人で自転車移動が可能となり、2台目を購入したのだ。これで自転車でこれまで以上に遠出ができる。

 

我が家は車を所有していないので自転車が主力の移動手段だ。少し前までは自転車に妻と娘が乗り、私は息子を乗せたベビーカーを押して歩いていた。

 

もちろん本当の遠出の際には、電車移動をしたりレンタカーを借りたりもするのだが、私の住んでいるところでいえば、自転車圏内にあんがい楽しい行き先が豊富にあるのだった。

 

そんなわけで昨日はさっそく自転車で出掛けた。とはいえ空模様が若干あやしかったので、行き先は近場の緑地公園にしておいた。それでも自転車の機動力のおかげで、遠くのエリアまで気軽に足を伸ばせたり、ちょっとした寄り道ができたりした。

 

久しぶりに公園遊びをする娘は大はしゃぎで、鼻の下に汗玉を浮かべながら、白い歯をキラキラと輝かせていた。それにしても、こどもの成長には目を見張る。ちょっと前まで全然できていなかった雲梯が急にできるようになったり、ハシゴを一人でひょいひょい昇ったり、驚かされるばかりなのであった。

 

かたや私は、雲梯に挑戦してみたが、自分の体重を腕で支えきれなかった。こんなふうに、子供はどんどんとできることが増えていき、大人はできないことが増えていくのだろう。儚い気持ちを覚えた。

 

その夕食は、自宅で久しぶりに焼き肉をした。以前まで肉が全然食べられなかった娘が、大人顔負けの枚数をペロリと平らげた。まだまだできることが増えることだろう。妻とふたり喜びを分かち合った。