いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

入院前夜

明日から入院する。

 

大腸で発見された大きなポリープの切除手術を受けるのだ。術後に出血の恐れがあるため一泊入院する予定である。

 

そのため今日はいつもよりは早く仕事を切り上げ、すぐに夕食を済ませ、いましがた前日分の下剤を飲んだところだ。明日、昼過ぎに手術を受けるまでは絶食である。めちゃめちゃお腹すくだろうなあ。

 

明日も朝から下剤を飲んで大腸の中を空っぽにする。その流れについては、前回の内視鏡検査のときと同様なのでどんなものか把握できている。でもだからこそ、げっそりって感じなのだけれど。

 

入院、手術に向けた同意書等の書類にも記入した。万が一を想定した「身元引受人」の欄には、妻に署名をしてもらった。また「本人の意思確認書」という書類もあり、末期の癌だったら延命治療は希望するかや、告知の際は自分ひとりだけで聞くか等、なかなか考えさせられる質問にも答えさせられた。

 

泊まり支度については一泊だけなので、明日の朝バックに詰め込む予定である。正直、入院は億劫ではあるのだが、おかげで堂々と仕事が休めるので、心持ちは穏やかである。仕事の方も予定どおり切りの良いところまで終わらせたので、明日休むことで皆にかける迷惑は最小限にすることができたはずだ。

 

何人かからは入院することを聞きつけ、励ましの連絡をもらった。わざわざ電話をかけてくれた先輩もいて、優しいなと小さな感動を覚えた。

 

さて明日の夜は違うベッドで寝ることになる。今夜は息子の寝顔をいつもよりも長く眺めていそうだ。