いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ビデオカメラ上映会

昨日は台風接近のため早期退社が指示された。そのため普段よりも2時間くらい早く家に帰り着いた。

 

せっかくなので娘とたくさん遊ぼう、と思っていたのだけど、家に帰り着くと娘はちょうど遅めの昼寝に入ったところだった。

 

その後、私たちの物音で一度は目を覚ましたものの、明らかに寝足りない様子で、娘は豪快に泣き出してしまった。

 

そのため、私はソファに座りながら彼女を抱っこして再び寝かしつけた。すると私も疲れていたのだろう、その姿勢のままいつのまにか眠りについてしまった。

 

そのように、せっかく早く家に帰ってきたというのになかなか有意義に過ごせなかったのだが、夕食を食べお風呂を済ませたあとに、妻の提案によりビデオカメラ上映会を行った。

 

これが実にいい時間だったのである。

 

この夏、妻と娘のふたりで帰省していたときの動画から見始めた。私の知らない空白の2週間における娘の様子が見られて、とても嬉しく思えた。


その流れで、私も合流したあとの夏休みの動画も見た。思い出が蘇ってくるようで、いつのまにか食い入るようにして見ていた。

 

その後、懐かしさに浸る心地よさから抜けられなくなった私たちは、そのままの勢いで、娘が生まれたばかりのころの映像も次々に見返していった。

 

生まれたばかりは今よりも更に小さく、ほのかに赤黒かった娘。もちろん面影はあるのだけれど、なかなか顔も変わったものだなと感慨深く思った。

 

当然のように、今みたいに会話もできず、その表情も乏しい。娘が辿ってきた成長を改めて実感するような思いだった。

 

いつもはスマホの動画で手軽に撮ってしまうことが多いのだけど、時系列でこのように見返す上では、ビデオカメラで思い出を残しておく方がよりいいなと思った。

 

ひとつひとつの動画の尺は長いし、連続で見ることができ、ワンタッチでテレビに繋げ、こうやって皆で一緒に見ることができる。

 

このビデオカメラは娘が生まれる前に悩んだあげく買ったものだったが、買っておいて正解だったね、と妻とは話した。

 

ハンディカムで小さいとは言え、なかなかお出かけ時に持ち歩かない傾向にあるのだが、今後はできるかぎり持っていくようにしたいなと思った。

 

そのように、台風がもっとも接近し外が暴風と大雨で大荒れとなっている中で、私たちは思い出を振り返りながら、懐かしさにつつまれていた。

 

また思い出が撮り溜まってきたら、このような上映会をしたいなと思う。