いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ふたりの子ども

昨日、会社から帰ると妻のママ友が遊びに来ていた。

 

娘と同い歳の女の子も一緒だ。娘は私の姿を確認するとすぐに廊下を駆けてきた。それに釣られ、友達の女の子も私の方に興味を示す。

 

娘は私の手をひっぱり、着替える間も与えずに私と遊びたがった。きっと友達といるのでテンションが上がっているのだろう。

 

娘が私に甘え始めたので、友達も少し躊躇いながらも私に近づいてきた。娘が「ぱぱ」「ぱぱ」と連呼するので、しまいには友達までもが「ぱぱ」と言い出し、自然と打ち解けていった。

 

娘たちは私を和室に置かれたすべり台の前に座らせ、順番にすべるところを見せようとした。すべり終わると娘は私にハグし、友達は私にちょんっとタッチした。

 

しばしその繰り返しだった。娘たちは飽きもせず、きゃっきゃと楽しそうに遊んでいた。途中からは、すべり台横のジャングルジムで遊びだし、そちらも交互に上り下りを繰り返していた。

 

友達の女の子と会うのは数ヶ月ぶりだった。前よりもぐんと成長した姿(言葉が増え、表情が豊かになった)に、なんだか嬉しい感情が芽生えた。女の子二人と戯れながら、私はとても幸せな気持ちになった。

 

娘に姉妹ができたらこんな感じなんだろうな。二人目も女の子でいいかもな、なんて、そんな妄想までをも浮かべていた。

 

しかし楽しかったのもつかの間、しばらくすると二人の子を同時に見るという難しさを実感し始める。

 

彼女らが同じ事をして遊んでいるときはまだいい。問題は別々のことをしだしたときなのだ。途中、娘はジャングルジムに飽きたのか、急にパズルを取り出し一緒にやろうと私を誘ってきた。

 

しかし、友達の方は相変わらずジャングルジムに夢中だ。娘にもかまってあげたいけど、友達の方も目を離すと危険だ。どちらにも気を配りながら同時に対応することが求められていた。

 

しばらく頑張ってみたが、途中から妻達へ援助を頼んだ。短い間だったが、二人の子どもを持ったときのシミュレーションをさせてもらったような気持ちになった。これは大変だ。

 

とはいえ、やはり子どもは他人の子でも可愛かった。また、娘も友達と一緒にいるととてもとても楽しそうだ。

 

やっぱり姉妹か兄弟はいたほうがいいなぁ、なんて、そんなことを改めて感じた。


・・・でも大変だろうなぁ。気合いを入れないと。