いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

エビフライ・パーティ

私たち夫婦はエビが大好きだ。

 

とくに妻の一番の好物がエビで、彼女の誕生日やプロポーズの際には、エビ料理の専門店に連れていったくらいである。(当然、大喜びした)

 

そんな僕らの血を引いたのか、娘も着実にエビ好きの道を歩んでいる。目の前にエビがあると、「えび、えび」と言って大きな口を開け、手渡してあげるとパクパクと1匹完食してしまう。

 

そんな僕らは昨日、エビフライ・パーティを開催した。

 

一昨日から泊まりに来てくれているお義母さんが、我々からの熱烈なリクエストに応え、開催を決意してくれたのである。

 

4パック分のエビを買い込み、食べる直前にカラリと揚げてくれた。お義母さんのエビフライは、どの店のものよりも美味しい。

 

揚げられたエビたちは、“エビ奉行”の妻のもと、公明正大に各自の皿に振り分けられていった。

 

とはいうものの、お義母さんとお義父さんは、私たちに気を使い遠慮してくれたおかげで、後半においてはすべて私と妻の皿へと運ばれることとなった。

 

結局、私と妻はそれぞれに11匹のエビを平らげた。腹の中がすべてエビで満たされる幸せを、久しぶりに体験することができた。

 

さて、話は変わるが、昨日会社で唐突に今期のフィードバック面談があった。いわゆるボーナスに影響する『評価』の通知が行われる場だ。


告げられた評価は『A』という想像以上のもので、私は素直に喜びを感じつつ、更に仕事を頑張ろうという思いを強くした。

 

ただその帰り道、あまりに今夜のエビフライ・パーティが楽しみなあまり、

 

「あ、そうだ次の評価はBを狙おう。そうすりゃ『A・B(エビ)』になる!」

 

という、なんともショウモナイ考えを頭に浮かべ、ひとり「うふふ」と笑っていたのであった。

 

なんにせよ、昨夜は最高のパーティだった。

 

皿の上は夢と希望に溢れていた。またお義母さんが来てくれた時には、妻と一緒におねだりしたい。