いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

手巻き寿司とはじめての箸

昨夜は一日早くひなまつり料理を食べた。

 

ひな人形は2月の上旬から既に設置済みだ。新居となり置く場所を少し悩んだが、結局は寝室に台を置き、その上に飾ることにした。

 

妻のご両親から買ってもらったもので、箱に入れて押し入れにしまっていると大きすぎるように感じるのだが、実際に取り出し並べてみると、ちょうどよい大きさに感じられる。3段構成で、人形は全部で5体だ。

 

娘はそれを見るたび「かわいい」と漏らす。そして私たちの目を盗んでは、置かれている小物たちをちょんちょんと触っているようで、期間限定で出現するこの置物のことを、とりあえずは気に入っているようである。

 

さて、昨日の夕食は手巻き寿司だった。妻はちらし寿司と悩んでいたようだが、今年は私の後押しもあって手巻き寿司の方を選んでくれた。(そっちの方が好き)


娘に作り方を教えながら食べはじめた。彼女は海苔が大好きなので、自分で選んだ具材が入ったそれを美味しそうにパクパクと食べていた。

 

しかし、いくつか食べた後で、娘が突然「まま、はし」と言い出したのである。

 

手巻き寿司に箸は必要ないので私が怪訝に思っていると、妻が『はじめての箸』と書かれたピンク色の箸をもってきた。リングが付いており、そこに指をいれるだけで子供でも使える代物らしい。

 

私はパッケージを開け、娘に持たせた。するとそれを使って、ひょいとキュウリをつまんで見せたのである。娘は得意げだ。確かにそういうコンセプトの商品ではあるが、あまりに早く習得したので驚いてしまった。

 

その後は、とにかく娘は箸を使うのが楽しいようで、それに乗じてたくさんの食べ物を食べさせた。手巻き寿司の具材としてお皿にあったキュウリ、卵焼き、カニカマ等は、娘がひょいひょいつまみ、早々に消えていった。

 

もはや“手巻き寿司”ではなくなってしまったけれど、娘がお腹いっぱいになったのだから結果オーライだろう。私も妻もたくさん食べ、大満足な夕食となった。

 

さて、今日はひなまつり当日だ。ひな人形と一緒に写真も撮って、女の子を日をお祝いしてあげたいな。