いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

愛しのルイボスティー

ルイボスティーを毎日たしなむ男。

 

そう聞くと、どこぞの英国紳士を思い浮かべるかもしれない。しかし、これは私のことなのである。まぁ、紳士であることには間違いないが。

 

この文章を書きながらも、私は手元にルイボスティーの入ったカップを置いている。先程も幾ばくか口に含み、その軽やかな口当たりと深みのある味わいを堪能した。

 

我が家にルイボスティーが常備されるようになったのは、一月ほど前からになる。もともと好きだった妻が買ってきて、夫婦団らんの時間に私に飲ませてくれたのがきっかっけとなった。

 

妻よ、この美味しいお茶はなんだい。

ルイボスティーでございますわ。

なんと。これがかの。

 

そんな紳士淑女の会話を交わし、私は生まれて初めて、ルイボスティーと認識してこのお茶を口にした。

 

もちろん、これまでもドリンクバーや食後の紅茶等で飲んだことはあったのだろうが、茶葉の種類と結びつけ好きだと感じたことは、これまでに一度もなかった。

 

それ以降、私は妻に頼んでルイボスティーを常備してもらった。それ専用のサーバーも買い(相応しいオシャレなやつ)、我が家の冷蔵庫にいつも置かれている。

 

妻曰く、美容や健康にもいいお茶らしく、ノンカフェインなので小さな娘にも飲ませられる。私たちの“英国気質な”血を引く娘も、ひとたび飲んで気に入ったらしく、心なしか麦茶よりもぐびぐびと飲んでいる。


ほのかな甘みと尾を引く後味。口に含むと、舌の上で茶葉が舞い踊るような芳醇な香りを味わえる。

 

そして、その清涼感あふれる飲み心地に、ついついもう一口と、継続的にカップに手が伸びてしまうのだった。

 

このように、私はルイボスティーに心底惚れ込んでしまった。これからはオシャレな飲食店に行ったら、食後のドリンクにはコレを頼もうと心に決めている。

 

旦那さま、食後のドリンクはいかがされますか?

紅茶で、ルイボスティーをホットで頼むよ。

かしこまりました。

 

紳士淑女なる読者の皆さまは、もうお気づきであろう。

 

結局のところ、私は自分に好きな茶種ができたことにアダルティーな魅力を感じ、そんな自分に酔いしれているわけなのである。おぉ、るいぼすてぃー。