いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

『カメラを止めるな!』を娘に観せるな!

我が家で『カメラを止めるな!』の弊害が出ている。

 

先日テレビで放送されたものを録画し、このあいだの休日に観た。話題となるだけあって内容は面白く、最後まで楽しく観ることができた。

 

しかしそれ以降、娘に異変が起きてしまった。

 

オモチャのキッチン道具である木の包丁で、私を切りつけてこようとするのだ。おそらく、劇中で斧を振り回すシーンがあるので、その真似をしているのだろう。

 

映画を観ている最中から懸念はあった。最初は家族でも楽しく観られる内容かと思い、娘もいるリビングで流しはじめたのだが、冒頭のゾンビ映画部分が思いのほか過激だったのである。

 

斧で切りつけ、血が噴き出し、腕が取れ、首が取れ。まぁ、ゾンビ映画なのだから当たり前の演出なのだが。

 

そして、いつもは私たちが観るドラマなどには興味を示さない娘が、なぜかその日は一緒になって食い入るように観ていたのだ。

 

ところどころで身体を震わせ、シーンが切り替わると「あぁ、こわかったー」などと口にするほど、真剣に映画を観てしまっていたのである。

 

これは悪影響を及ぼすのではないか、と思いながらも、結局は映画の続きが気になって最後まで観てしまった。結果的には、このときの判断がいけなかったのである。

 

それ以降、冒頭で述べたような、包丁をふざけて振り回す行動を娘がとるようになってしまった。最初はたまたまやっているだけかな、とも思ったが、何度も繰り返してやるので、これは映画の真似に違いないだろう。

 

昨日も娘がまたやってきたので、妻と一緒に真剣に叱った。包丁は料理をするもので、そんな風にしたらダメだよ、と。娘はわかってくれたような顔をしていたが、どうだろう。今後も引き続き注意して見守りたいと思う。

 

子供の吸収力を少しなめていた。多感ですぐに影響を受ける時期なのだから、彼女の目に触れさせるものには細心の注意を払うべきなのだ。大いに反省したい。

 

それにしても、自分の娘が(オモチャとはいえ)包丁を持って笑顔で切りつけてくる姿は、ホラー映画なんかよりもよっぽど怖いよ・・・。