いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

長谷部誠

最近、サッカー選手の長谷部誠が気になっている。

 

前回のW杯で長年キャプテンを務めた日本代表を引退。ただ35歳となった今も、海外の4大リーグのひとつドイツブンデスリーグでの活躍を続けている。

 

私が気になりだしたのは、本来のボランチという中盤のポジションから、リベロという最後尾のポジションに転身し、チームの要として連勝に貢献している、というニュースを最近多く目にするようになったからだ。

 

昨日の試合で久しぶりに負けてしまったが、それまでに公式戦15連勝。長谷部はいずれもフル出場を果たしており、指揮官や海外メディアからも賞賛されている。「35歳にしてキャリアハイ」「皇帝」と大絶賛だ。

 

もともと私はサッカーで言えば本田圭佑が好きだった。あのビッグマウスで有言実行の男、常に挑戦し続ける姿勢、唯一無二の存在感。自分にはないものをたくさん持っている、いわば憧れの存在だ。

 

ただ、私が見習うべき対象は長谷部みたいなタイプかもしれない、最近ではそんな風に考えるようになった。

 

ベストセラーにもなった長谷部の著書『心を整える』を学生時代に読んだときも、この人の物事の捉え方、考え方は勉強になる、そう感じたものだ。

 

常にチームを分析し、そこに欠けている部分を見つけ、自ら率先してそれを果たす役割を担う。それを心がけているだけで、どんなチームや指揮官においても重宝される存在になれる。確かそんなことを彼は語っていた。

 

今もまさにその通りの行動をとっているのだろう。歳を取って、以前ほど無尽蔵には走れなくなった。そんな自分のことも冷静に把握した上で、守備の要であり、攻撃の起点でもあるリベロという重要なポジションをこなし、チームにとって欠かせない存在となっているのだ。


私は長谷部のこの、役割を見つけ自らを変化させながらチームに貢献していく姿、35歳というスポーツ選手にとっては高い年齢になっても尚、キャリアハイともいえる程の活躍をしている姿に、感銘を覚えてしまうのだ。

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歳をとっても、冷静な分析力と適応力、なにより思考力があれば世界でも戦っていける。


その事実に、おじさんに片足を突っ込んだ私としても、とても励まされるのであった。長谷部のようにクレバーに考え、常にチームに貢献できる人になりたいな。