いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

エースの予感

転職して早いもので9ヶ月が経った。

 

仕事の要領も覚え、今の仕事における自身の適性も感じながら、徐々に手応えといったようなものもここ最近では覚え始めていた。

 

上司との関係性も深くなり、日々の中での雑談も増えた。端々から自分への信頼にも似た空気を敏感にも(勝手ながらに)察知するまでになっており、そのことでより業務面でのやり易さも感じているのだった。

 

そのような状況にあるので、妻には冗談半分、本気半分で、早くも自分はチーム(十名に満たないサブユニットなのだが)におけるエースになりつつある、と自負を口にしていた。妻には、はいはい、と話半分で流されてはいたのだけれど。

 

ただ今日はひとつ、その証左となり得る、事柄が起こった。新規入社者たちの相談役に任命されたのだ。好調過ぎて人手が足りていない我が業界。我が社も1月から続々と中途採用者が入る予定である。そんなメンバー達の模範となる相談役に、我がチームからは私が抜擢されたのだった。

 

正直言って面倒くさいなと思ったのだが、これも信頼されているが故と思うと悪い気はしなかった。こんなふうに勝手にポジティブに捉える、使いがっての良い奴だというのが見透かされているかもしれないが。

 

ただなんであれ、チームにおいて存在感を発揮し、なくてはならない存在となれる分には損はないと思っている。そこで得られた経験は、仮に現職から再度転職をする際にも、必ずやプラスになってくれるだろう。

 

また、今の上司のことは心から尊敬をしており、少しでも役に立てたらと思っているので、それが叶うならば本望だ。そこまで考えを巡らせたあげく、我ながら使いやすい駒だよなぁ、と改めて思うのであった。