いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

そわそわサンタ

クリスマスの朝だ。

 

子供部屋には夜のうちにプレゼントが置かれている。早くそれを見つけてほしいのだが、こんな日に限って娘がなかなか起きてこない。

 

プレゼントは娘がずっと欲しがっていたストライダーだ。ペダルが取り付けられるタイプとも迷ったのだが、娘はまだ身長が伸びそうなので、自転車はもう少し成長してから買ってあげるという判断を下した。

 

ストライダーの横には、ラッピングに包まれたもうひとつプレゼントが置かれている。じいじとばあばが送ってくれたオモチャ『マグフォーマー』だ。磁石でくっつくタイプのブロックで、娘はオモチャ屋さんでそのサンプルを見かけるたびによく遊んでいた。

 

本当は会社を休んで、娘とその新しいオモチャたちで一緒に遊びたかった。しかし今日は一週間の中で唯一私が休みづらい水曜日(主催する会議があるのだ)。泣く泣く出社することを決めていた。

 

だからこそ、娘が起きてプレゼントを発見し喜ぶところまではなんとしても見たい。私はそわそわしてしまい、まだ空が暗いうちから何度も時計を確認してしまった。

 

早く起きてこないかなあ。我ながら、変なサンタだ。