いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

不要不急

まず妻がいて、娘がいる。そこに皆が不自由なく暮らせる為の仕事があり、本を読み、文章を書く時間がある。

 

極端なことを言えば、私の人生はそれだけで成立する。つまりはほぼ家の中だけで、賄うことが可能なのだ。

 

しかしそんなインドア派な私でさえ、休みの日に外に出かけるのは楽しい。それらは『不要不急』な外出だ。何か要があるわけでもないし、何かに急かされてもいない。だからこそ、そのような外出は楽しいのである。

 

『不要不急』な外出じゃないのなら、疲れるし、つまらないので、家の中で過ごしていたほうがマシなのだ。

 

それが現在の状況の辛いところだ。休日における最高のリフレッシュ方法である『不要不急』な外出を、自粛しなければならないのだから。でも感染するのは怖いし、感染させても大変だから、要請には従い、家で過ごす。

 

今週末はどこに行こうか?金曜の夜に妻と話していた頃が懐かしい。私はどちらかと言うと、外出をする土曜ではなく、その疲れを家で癒す日曜の方を愛していたのだが、さすがに今は、そんな土曜日に恋い焦がれている。

 

それでも物事の捉え方は人それぞれだから、要請だけで感染拡大は止まらないだろう。今後もじわじわと、もしくは急速に感染は広がっていき、さらに息苦しい世界になるのだ。それがわかっているからこそ、なお苦しい。