いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

お姉ちゃんになったから

お姉ちゃんになったから、と娘が言った。

 

大阪に帰って以来よく聞くセリフだ。妻の出産に伴い約三ヶ月間里帰りをしていた彼女は、その間に成長したことを私にアピールしてくる。

 

抱っこした際には「おもたくなったでしょ」と言い、かけっこをすると「はやくなったでしょ」と訊いてくる。私はそのたび同調し「すごいねえ、どうして?」と訊ねると、「だって・・」と冒頭のセリフを口にし、満足そうにハニカムのであった。

 

現に娘は成長している。身長も伸びたし、体重も増えた。できることも増えたし、身体機能も向上しているように思う。娘も多少の実感があり、それゆえ私に確認しているのであろう。

 

そのほかでも「おりこうになったでしょ?」というのもよく聞いてくる。精神面での成長についても認めて欲しいようなのだ。

 

こちらについても確実な成長が見られる。ご飯中には動き回るし、やりたいことを我慢できないところはまだまだ改善の余地があるものの、前よりも制御はしやすくなった。

 

それに弟に対してみせる恭しい態度や、ママを気遣う姿勢からは、人間としての飛躍的な成長を感じさせられる。そういう場面を目にするたびに、本当にお姉ちゃんになったんだなあ、と私も実感させられるのであった。

 

仕事においてもそうだが、ある程度は『立場が人の成長を促す』面は確かにあると思う。今後もお姉ちゃんとしての娘の成長が楽しみだ。