いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

可愛いに囲まれて

日に日に息子への愛情が深まっている。

 

産まれて約一ヶ月後に初対面をはたして以来、会えていなかった時間を取り戻すように接してきた。徐々に彼も私という存在に慣れはじめたようで、それに伴い、私もどんどんと彼の可愛さの虜になってきた。

 

息子はとても愛らしい顔をしている。赤ちゃんは誰もがそうなのだろうが、彼の顔を見つめているだけでうっとりとしてしまう。目は私とは違いくりくりとしていて、鼻筋もしっかりしている。ほっぺたは「ぽてっ」といった感じで、愛らしさの結晶のような口元をしている。

 

表情も可愛らしく、不安げな顔をしたときには父性をくすぐられる。守ってあげたいと心から思う。ぼーっと放心している顔もまたよい。なんだこの愛くるしい、か弱き生き物は!と思ってしまうのであった。

 

あまりの可愛さに心ときめくのだが、彼は男なのだと思うと、なんだか不思議な気持ちがしてくる。同性に対してこんな感情を抱くなんて、これまでにはない経験だからだ。

 

また彼は可愛らしい“鳴き声”をあげる。ここのところよく声をあげるようになってきた。小動物のような鳴き方だ。たまに話しかけたときにタイミングよく鳴くことがあり、あたかも返事をしたかのように聞こえる。通じ合えたような気持ちになり、とても嬉しくなるのであった。

 

ゼロ歳の彼は、四歳の娘とはまた違った可愛さがある。一人っ子でもいいなあ、なんて考えていた頃が今では信じられない。可愛いに囲まれて暮らす幸せを、今最大限に噛みしめている。