いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

拳をなめる息子

ある時から息子が手を見つめるようになった。

 

さも不思議そうに自分の手をしげしげと見つめている。ハンドリガードというらしい。思えば娘も赤ちゃんの頃にやっていた記憶がある。

 

それが最近では、見つめるに飽きたらず、そのまま拳を口に入れ、しゃぶるようになってきた。おかげで拳と口周りは涎でダラダラ。

 

娘の時はそんなことはなかった。やはり大まかな成長の過程は同じでも、そこから派生する枝葉の変化においては各々で違うのだろう。

 

自分の拳をもくもくとしゃぶる息子はアホ可愛さに溢れている。妻や娘もその姿にぽんわりと癒されているようだ。物静かな息子だが、ふと目を向けると懸命に動いているから愛おしい。

 

年末年始休みに入ればまたじっくりと彼を観察できるだろう。今年の休暇期間は例年より長くなりそうなので、その間の成長も見られそうだ。

 

息子はこれからどんな成長を見せるのだろうか。そういえば最近しきりに身体をひねっている。もうすぐ寝返りをするのかもしれない。

 

あーあーうーうー、というような声も上げるようになった。お喋りの練習をしているのかも。

 

日々成長しようと頑張っている息子は偉いな。私も負けないよう、一歩ずつでも成長しよう。