いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

優しいの練習

娘が友達に少し冷たく接しているらしい。

 

妻から聞いた話だ。幼稚園が冬休みに入ったので、昨日は友達とショッピングモールに遊びに行っていた娘たち。そこで娘は友達に対し、終始よくない態度をとっていたとのことだった。

 

それを聞いて私はとても悲しくなった。おてんばであったり、ちょっと変わってたりするのは全然構わない。でも娘が友達を大切にしていないと聞くのは親としてとてもショックだった。

 

詳しく聞くと、娘を好いてくれているその友人は、娘と遊びたい為たくさん話しかけ、自分のやりたいことを譲ってでも娘に寄り添ってくれるらしい。しかしそんな友達に対して娘は素っ気ない態度を取り、どこか高飛車なのだそうだ。

 

「そんな態度ばかりとってたらお友達がいなくなるよ!」。妻は私が仕事から帰ってきてからも長いこと怒っていた。娘がひとりぼっちで誰からも無視される画が浮かび、怖くなった。

 

私たちの真剣な表情を見て、娘はやっとことの重大さに気づいたのか、しょんぼりとして、終いには泣きはじめた。今回のことは尾を引きずるくらいには反省してほしい。そう思っている。

 

お風呂でも言い聞かせ、涙が止まった娘は寝る前には少し普段の調子に戻っていた。しかし反省は残っているようでこんなことを口にした。

 

「きょう◯◯ちゃんにやさしくなかったから、◯◯くんで、やさしいのれんしゅうするの」

 

そう言って娘は弟のオモチャを代わりに片付けてあげるという行動に出ていた。我々へのアピールだとしても、その心持ちは嬉しかった。