いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

飴と鞭と

年中さんを目前に控え、娘の行儀が改善しない。

 

食事時の振る舞いがいただけないのだ。食べるのが遅く、ほっとけば二、三時間も平気で食卓の席に座っている。手遊びをしたり、つど立ち上がったり。

 

妻とは長らくこのことを躾けようとあれこれ努めてきたのだが、ここにきて打つ手が思いつかない。飴もやったし、鞭もふるった。それでも喉元過ぎれば本人はケロリとして忘れてしまう。

 

何事も引きずらずに明るい性格なのは、総合的に捉えて好ましく思う反面、あまりにも楽天的で反省をしないというのも、人間に進歩を与えてくれない。

 

特に最近では0歳の息子も離乳食を食べるようになり、それがものすごい勢いでなかなかの量を完食してくれるものだから、娘の悪さが目立つ。比べたくないのに、息子を引き合いに出してしまうのだ。

 

幼稚園のクラスでも一番小さく、ここにきて身体の細さも目にあまるようになってきた。妻も本格的に問題視しており、ゆえに食事どきの我が家の空気は、娘が食べないことにより重たくなりがちだ。

 

飴と鞭という手法は万能ではないのか。それ以上の方法論を語ることわざはないものだろうか。飴でも鞭でも効かぬならどうすればよい。五里霧中だ。