いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

月と太陽

「きょう、はやくかえってきてくれてありがと」

 

帰宅して顔を見るなり、娘からそのような感謝の言葉を浴びせられた。食事中の彼女はなにかを頬張りながらもニコニコと笑みを向けてくれている。

 

「これからも、ずっとはやくかえってきてねパパ。おねがいね!」

 

なんて幸せなのだろう。私はわかったよと応え、そんなふうに言ってくれたことへの感謝を伝えた。

 

帰り道でも悶々として晴れなかった私の気持ちに、あたたかい光が差し込んだ。我が家における太陽の力は絶大だ。私はそんな太陽からの光も浴びながら、彼女がもっと輝けるようにと日々働いている。

 

もしいつか彼女が沈むようなときがあったなら、月明かりのような優しさでもって照らしてあげたい。