いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

拍手が総書記

息子は総書記のような拍手をする。

 

音楽に合わせて楽しそうに手を叩くのだが、そのたびに某国のあの人の姿が目に浮かぶ。とうぜん可愛らしさは比べものにはならないのだけれど。

 

「なんか○○くん、はくしゅがヘタじゃない?」

 

娘はそんな息子の拍手をみて、以前そんなことを言っていた。「なんだかワニみたい」だと言うのだ。腕でワニの口をパカパカするようなジェスチャーをして、弟の拍手を大袈裟に真似していた。

 

ただ私に言わせれば、その拍手はワニではなく総書記であった。なんだか可笑しくなった私は、わかるわけないのにその違いを娘に教えた。これが普通の拍手、これがワニ、そしてこれが総書記だよと。

 

そのような拍手を今夜も息子は愉快そうに叩いていた。娘が真似て踊るNiziUの音楽に合わせ、相変わらず総書記のように斜め上下に手を合わせていた。

 

いつか息子も通常の拍手に移行するのだろうか。ただそれはそれで、なんだかちょっぴり寂しいかも。