いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

息子とのんびり日曜日

まあん、まあん、まあん、まあん。

 

今のところ息子が話せる唯一の言葉である。私が同じように真似すると彼はニコニコ笑い、しばし会話を楽しむように繰り返し言い合いをするのだった。

 

その会話がひと段落すると、息子はつたい歩きで子供部屋のほうへと歩いて行った。ソファの端から手を離し、一歩、二歩、三歩。何も掴まらずともそれくらいならひとりで歩けるようにもなった。

 

自らの意思で少しずつ挑戦をしているようで、どんどんと自力で歩ける距離が長くなってきている。歩みが止まったときでも慌てず足を踏ん張って、オムツをエアバックのようにつかい、お尻をついてうまく受け身をとるのであった。

 

今日も妻と娘をお出かけにやり、私と息子でお留守番をした。息子が昼寝にはいると、私はひとり映画をみて過ごした。彼が起きてからは、遅めの昼食をとらせ、ゼリーといっしょに薬を飲ませた。熱は37.5℃。平熱近くまでだいぶ下がってきた。

 

彼とふたりで過ごす時間はとても穏やかだ。じゃれ合いもするのだが、彼はひとり遊びも上手なので、その間は私もひとり好きなことをして過ごす。たまに目を合わせては笑い合い、互いに存在を気にかけ合いながらも、それぞれの楽しみに興じる。

 

私がトイレにいくときには、ドアの開く向きの構成上、部屋にひとり閉じ込めてしまう恐れがあるため、リビングから廊下に通じる扉は開けていく。

 

すると、目ざとい息子はその隙を決して見逃さない。自分も廊下に抜け出してきては、用を足す私の姿を見てニヤリと笑うのであった。

 

ふと、レースカーテンをめくり外を覗くと、昼過ぎの豪雨は止み、今では穏やかな空模様がひろがっていた。雲がのんびりと浮かんでいる。そののどかな風景に自分たちを重ねた。こんな休日も幸せだなあ。妻と娘の思い出話も、聞くのが楽しみである。