いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

こっち側

娘は4歳だが、こっち側に立つことが多い。

 

こっち側とは私と妻の側だ。0歳の息子に対しても、私たちと同じように愛でる立場にいる。年齢的にいえば息子の方に近いにも関わらず。

 

きっと「喋れる」と「喋れない」というカテゴリ分けが、ここでは効力をもっているのだと思われる。喋れる3人が愛でる側に立ち、喋れない息子がひとりそれを受ける立場となるのだ。


また昨夜の就寝時にも同じ3対1の構図ができあがった。“大人側”の3人で頑張って息子を寝かしつけ、彼が寝静まった暁には、久しぶりに同じベッドで3人寝ようと結束したのである。娘もなるだけ物音をださぬよう、静かに頑張っていた。

 

ただ、もちろん常にその3対1の構図ばかりではない。「オムツを替えてもらう側」という話でいえば、娘もまだまだ息子側だ。なぜだかウンチだけが、まだトイレでできないのである。

 

いつもは大人側に立っている娘も、そのときだけは息子と並んでオムツを替えられる。できればもう少しだけでも、プライドのようなものが芽生えてくれればいいなと思うのだけれど。

 

また「妻から怒られる側」という意味では、私と娘がカテゴライズされる。息子は基本お利口さんなので、妻から怒られることはない。まあ彼がもう少し成長したなら、きっと私たち側の仲間になるのだろうとは期待しているのだけど。

 

そしてやはり「女の子」という区分でいうと、妻と娘のチームも生じる。昨夜もふたりだけ新しいシャンプーを試しており、お風呂を上がるとふたりして甘美な香りをふりまいていた。

 

大好きな匂いだったので私はそれを何度も吸い込んだ。ちなみに、代わりに私の頭を娘に嗅がせてみると、良い匂いじゃないと言われた。

 

なにはともあれ、4人家族になると生活の中でいろいろな組み合わせができて面白い。子供の成長に伴い、また様変わりしていくのだろう。